Backward-lookingなターム物RFRのVanillaとExoticでのプライシング
2021年4月16日(金)、4月23日(金)全2回
- セミナー概要
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- 広義なターム物RFRとは、Forward-lookingなターム物RFR(狭義なターム物RFR、実態は短期OISレート)とBackward-lookingなターム物レートのことを指す。Backward-lookingなターム物レートとは、ON金利の指標であるRFRから構成されたターム物金利で、複利RFRと単純平均RFRの2種類がある。債券、ローン、リテール向け商品といった現物取引で参照されるBackward-lookingなターム物レートのコンベンションは多様化している。代表的なものでは、複利と単純平均、2種類のLookback (lagとshift)、及びLockoutの後決め金利や、例えばSOFR averageを参照する前決め金利、日次RFRのゼロフロアかターム物レートのフロア等である。これらのエンドユーザー側の現物取引のコンベンションは、セルサイド側の顧客向けデリバティブが参照するBackward-lookingなターム物レートの形態を多様化させる。また、デリバティブ固有な問題としても、ISDAのフォールバックが適用されるLIBORを参照する非清算取引でのDynamic Backward shiftとISDAのフォールバックが適用されないLIBORを参照する清算取引のプライシング方法にも断絶がある。
- 今回のセミナーでは、これらの様々なBackward-lookingなターム物レートの種別を整理して、VanillaやExoticでどのように評価・プライシングされるのが妥当かについて講義する。Exotic取引の具体例として、エキゾチック取引の典型取引である仕組債の発行体とのスワップ(仕組債のクーポンとLIBORにリンクするファンディングレートとの交換)は、取引種別ごとにISDAのフォールバックでどのように解釈され、フォールバック・スプレッドが決まった現在、どのようにプライシングされ値洗いされるべきかを議論していく。
- セミナー対象者
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- 金融機関に勤務するクオンツ、トレーダー
- 金融機関のデリバティブ、ALM、リスク管理等の関係部署の方
- デリバティブ業務等の監査に携わる方、金融商品の評価業務に携わる方
- デリバティブ、金融リスク関係のシステム構築に携わる方
- 微分積分の計算に抵抗のない方
- 開催スケジュール
- 日程
- 第1回:4月16日(金)
- 第2回:4月23日(金)
- 18:00 - 21:00
- 会場
- ZOOMオンライン
- 定員
- 25名
- 講師
- 高田勝己 (経歴詳細)
株式会社 Diva Analytics 代表取締役 - 受講価格
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- 受講料:140,000円(税抜)
- 回別受講料:1回につき70,000円(税込)
フルタイムの学生の方は、5割引きで受講できます。
- 講義内容
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第1回 Backward-looking Term RFRのVanilla取引でのプライシング
- ・現物取引(債券、ローン、リテール向け)でのコンベンション
- ・複利 vs 単純平均
- ・Payment delay, Lookback(lag, shift), Lockout, dynamic Backward shift
- ・後決め vs 前決め
- ・ICEのSonia Index
- ・日次RFRのゼロFloor vs タームレートのFloor
- ・コンベクシティー調整
- ・仕組み債とその発行体とのスワップ
- ・Synthetic LIBOR
- ・ISDAのLIBORフォールバックのExotic取引への影響
- ・ICEのLIBORスワップレートと東京スワップレート(TSR)の定義変更
- ・複利と単純平均のターム物RFRプライシングの2つのモード
- ・PDEとモンテカルロでのプライシング
- ・LookbackやLockoutの取り込み
(注)講義内容は見直し等により変更になる場合があります。 - 申込み方法
- [申込みフォーム]に必要事項を入力し、送信してください。
送信されますと、弊社より確認メールが届きます。
FAXによるお申し込みをご希望の場合は[PDFの申込みフォーム]に必要事項をご記入の上、03-5544-8852 までご送信下さい。
申込書受領後、請求書が必要な場合は受講料の請求書をお送り致します。
確認メールに記載されている指定口座に開講日までに受講料を納入してください。納入を確認次第、申込み完了となります。
法人申込みの方で予算請求期日等の関係で開講日までに納入できない場合は、[お問い合わせフォーム]にてご相談ください。 - 運営規定
- 定員(25名)になり次第、受け付けを終了させていただきます。
一定の人数(通常は5人)に達しない場合は、開講日の1週間前までに未開講の旨をご連絡しますので、ご了承ください。