CVA Capital Charge
2015年11月11日(水)~ 全3回
- セミナー概要
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- 今年の7月にバーゼル銀行監督委員会は、CVA資本計算を見直す市中協議文書を公表しました。提案されている2つのアプローチは、CVAデスクがある銀行はCVAの変動リスクをマーケットリスクとして、FRTBと整合的になるような2手法(いわゆるFRTB CVAアプローチ)で、CVAデスクがない銀行は現在の標準的手法の改訂版であるBasic CVAアプローチで、それぞれ資本計算することを提案しています。エキスポージャに対するCVA変動リスクが新たに資本計上されることになり、FRTB-CVAでは、エキスポージャに対するヘッジ取引も考慮して規制資本を計算できますが、Basic-CVAではこのヘッジ取引は考慮できません。
- 今回のセミナーではまず、CVA計算の基礎理論や実測度とリスク中立測度の使い分けを講義します。"ヒストリカルPDに基づくCVA計算"という言い回しをよく耳にしますが、誤解を与える表現です。
- 倒産と信用力変化からくるカウンターパーティ・リスク(CCR)をマーケットリスクと信用リスクとして考える場合の枠組みを議論します。
- その上で、バーゼルⅡとバーゼルⅢでのCCR資本賦課(Default capital charge及びCVA capital charge(バーゼルⅢのみ))の考え方を説明し、特に現在のCVA資本賦課の先進的手法と標準的手法について詳しくみていきます。
- 現在の枠組みの問題点を明らかにして、新しい枠組みであるFRTB-CVAのフレームワークを概観し、現行の標準的手法からBasic-CVAへの変更点とその理論的な背景を詳しく説明します。
- セミナー対象者
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- 金融機関におけるクオンツ、トレーダー
- 金融機関のデリバティブ、ALM、リスク管理、制度等の関係部署の方
- 監査法人でデリバティブ業務等の監査に携わる方、金融商品の評価業務、制度に携わる方
- デリバティブ、金融リスク、制度関係のシステム構築に携わる方
- レギュレーター、資本計算などの制度設計をされる方
- 微分積分の計算に抵抗のない方
- 開催スケジュール
- 日程
- 第1回:11月11日(水)
- 第2回:11月18日(水)
- 第3回:11月25日(水)
- 18:00 - 21:00
- 会場
- JAビル カンファレンス 401B
[アクセス] - 定員
- 25名
- 講師
- 高田勝己 (経歴詳細)
株式会社 Diva Analytics 代表取締役 - 受講価格
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- 通し受講料:120,000円(消費税別)
フルタイムの学生の方は、5割引きで受講できます。
- 講義内容
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第1回 カウンターパーティ・リスク(CCR)
- ・カウンターパーティ・エキスポージャ
- ・CVAに用いるのはリスク中立の倒産確率か実測度の倒産確率か?
- ・クレジットスプレッドと倒産確率
- ・Unilateral CVAとBilateral CVA
- ・倒産による損失とCVA変化による損失
- ・マーケットリスクとしてのCCR
- ・クレジットリスクとしてのCCR
- ・バーゼルⅡでのCCR資本賦課
- ・バーゼルⅢでのCCR資本賦課
- ・倒産による資本賦課
- ・CVA資本賦課の先進的手法
- ・CVA資本賦課の標準的手法
- ・CVA標準的手法の公式の導出
- ・FRTB(新しいトレーディングブック資本規制)との関係
- ・FRTB CVAアプローチ
- ・Basic CVAアプローチの公式の導出
- ・問題点
(注)講義内容は見直し等により変更になる場合があります。 - 申込み方法
- [申込みフォーム]に必要事項を入力し、送信してください。
送信されますと、弊社より確認メールが届きます。
FAXによるお申し込みをご希望の場合は[PDFの申込みフォーム]に必要事項をご記入の上、03-5544-8852 までご送信下さい。
申込書受領後、請求書が必要な場合は受講料の請求書をお送り致します。
確認メールに記載されている指定口座に開講日までに受講料を納入してください。納入を確認次第、申込み完了となります。
法人申込みの方で予算請求期日等の関係で開講日までに納入できない場合は、[お問い合わせフォーム]にてご相談ください。 - 運営規定
- 定員(25名)になり次第、受け付けを終了させていただきます。
一定の人数(通常は5人)に達しない場合は、開講日の1週間前までに未開講の旨をご連絡しますので、ご了承ください。