フィルター付きヒストリカル法によるリスク量計算 - CCPでの当初証拠金計算とFRTBでの適用可能性 -

2017年5月10日(水)と5月17日(水)~ 全2回

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セミナー概要
  • 金融機関でのマーケットリスクのVaRやESのリスク量計測では、ヒストリカル法が使われることが多い。最近では、多くの金融機関で計算時点での情報によりウエイトを置くフィルター付きヒストリカル法(Filtered historical simulation)が内部のリスク管理で使われている。また、LCHやJSCCでの当初証拠金を計算では、フィルター付きヒストリカル法を用いて計算されたESを基に当初証拠金を計算している。
  • 一方、新しいマーケットリスクの規制資本(FRTB)の内部モデル方式(IMA)では、データセットの観測値を”equally weighed”としてESを推定しなくてはならないという文言があるがゆえ、フィルター付きヒストリカル法での資本計算を断念してしまう金融機関も少なくない。その代償として、プレーンなヒストリカル法を使うと今度はバックテストでVaR超過日のボラティリティが大きくなってしまい、内部モデル方式(IMA)から標準的方式(SA)に格下げとなる確率が高まる。金融機関にトレーディングデスクが多くあれば、大数の法則で必ず、SAに格下げとなるデスクが出てきてしまうことになる。
  • 今回のセミナーでは、フィルター付きヒストリカル法でのVaRやESの推定方法を解説して、実際に、LCHやJSCCで当初証拠金計算に使われている手法を明らかにする。その上で、FRTBでフィルター付きヒストリカル法での資本計算とバックテストの関係を議論して、FRTBの要件にあったフィルター付きヒストリカル法の可能性を議論したい。
セミナー対象者
  • 金融機関でマーケット部署やリスク管理部署の方、内部監査に携わる方
  • 監査法人等でデリバティブ業務等の監査に携わる方
  • 規制関係のシステム構築に携わる方
  • レギュレーター等、規制資本に関わる方
開催スケジュール
日程
  • 第1回:5月10日(水)
  • 第2回:3月17日(水)
時間
  • 18:00 - 21:00
会場
JAビル カンファレンス 301B
[アクセス]
定員
20名
講師
高田勝己 (経歴詳細)
株式会社 Diva Analytics 代表取締役
受講価格
  • 受講料:100,000円(税抜)

フルタイムの学生の方は、5割引きで受講できます。

講義内容
第1回 フィルター付きヒストリカル法
  • ・ヒストリカル法の仮定
  • ・プレーンなヒストリカル法との比較
  • ・ホワイトノイズとヒストリカル法
  • ・フィルター付きヒストリカル法の考え方
  • ・フィルター付きヒストリカル法のいくつかのバージョン
  • ・バックテスト
第2回 フィルター付きヒストリカル法の実際
  • ・金融機関内部でのリスク管理
  • ・CCPでの当初証拠金計算
  • ・FRTB内部モデルでのフィルター付きヒストリカル法適用の可能性
  • ・FRTBにおけるバックテスト超過回数のボラティリティーと資本量の最適化

(注)講義内容は見直し等により変更になる場合があります。
申込み方法
[申込みフォーム]に必要事項を入力し、送信してください。 送信されますと、弊社より確認メールが届きます。
FAXによるお申し込みをご希望の場合は[PDFの申込みフォーム]に必要事項をご記入の上、03-5544-8852 までご送信下さい。
申込書受領後、請求書が必要な場合は受講料の請求書をお送り致します。
確認メールに記載されている指定口座に開講日までに受講料を納入してください。納入を確認次第、申込み完了となります。
法人申込みの方で予算請求期日等の関係で開講日までに納入できない場合は、[お問い合わせフォーム]にて気軽にご相談ください。
運営規定
定員(20名)になり次第、受け付けを終了させていただきます。
一定の人数(通常は5人)に達しない場合は、開講日の1週間前までに未開講の旨をご連絡しますので、ご了承ください。
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