新しいマーケットリスク規制資本のモデリング
(Minimum capital requirements for market risk)
2016年3月10日(木)~ 全3回
- セミナー概要
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- 今年の1月にバーゼル銀行監督委員会により、トレーディングブックに係るマーケットリスク最低所要資本の計算方法が公表された。このセミナーでは主に、標準的アプローチと内部モデルアプローチの理論的背景を説明し、資本計算式を導出する。
- リスク尺度が従来のVaRからESに変更されたことをうけ、VaRとESの理論的性質を考察する。また、VaRやESの様々な推定方法をしめし、資本計算モデルのバックテストについて整理する。
- 標準的アプローチ(SA)の感応度ベース方式(Delta, Vega 及びCurvature)や倒産リスク・チャージの計算公式の背後にある理論を説明する。必ずしも明らかでないマルチカーブやクロスカレンシー・ベーシスのチャージ方法についても詳しくみていく。
- 内部モデル・アプローチ(IMA)の要件を整理して、流動期間の取り込み、ストレス期データへのカリブレーション等を説明して、具合的な計算式の理論的意味を分かりやすく解説する。また、損益説明分析などのモデル承認の要件についても考察する。
- セミナー対象者
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- 金融機関でマーケット部署やリスク管理部署の方
- 金融機関のデリバティブ、ALM、リスク管理等の関係部署の方
- 監査法人でデリバティブ業務等の監査に携わる方、リスク管理に携わる方
- 金融リスク関係のシステム構築に携わる方
- レギュレーター
- 開催スケジュール
- 日程
- 第1回:3月10日(木)
- 第2回:3月17日(木)
- 第3回:3月24日(木)
- 18:00 - 21:00
- 会場
- JAビル カンファレンス 401B
[アクセス] - 定員
- 25名
- 講師
- 高田勝己 (経歴詳細)
株式会社 Diva Analytics 代表取締役 - 受講価格
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- 受講料:150,000円(消費税別)
フルタイムの学生の方は、5割引きで受講できます。
- 講義内容
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第1回 VaRからES (期待ショートフォール)へ
- ・VaRとESの比較
- ・Coherence vs Elicitability
- ・VaRとESの性質
- ・VaRとESの推定方法
- ・ES計算モデルのバックテスト
- ・感応度方式の数学
- ・リスクファクターと感応度
- ・感応度方式(Deltaと Vega)
- ・感応度方式(Curvature)
- ・トレーダのリスクグリッドと規制グリッド
- ・マルチカーブの取り扱い
- ・クロスカレンシー・ベーシス・リスク
- ・倒産リスク・チャージ
- ・残余リスク・アドオン
- ・SIMM(当初証拠金計算の標準モデル)との比較
- ・リスク・ファクタの特定化
- ・リスクファクタごとの流動期間の取り込み
- ・ストレス期データへのカリブレーション
- ・2ファクター倒産シュミレーション・モデル
- ・バックテストによる掛目調整
- ・固有信用スプレッドリスクとモデル化できないリスクファクター
- ・P&L 説明力のテスト
(注)講義内容は見直し等により変更になる場合があります。 - 申込み方法
- [申込みフォーム]に必要事項を入力し、送信してください。
送信されますと、弊社より確認メールが届きます。
FAXによるお申し込みをご希望の場合は[PDFの申込みフォーム]に必要事項をご記入の上、03-5544-8852 までご送信下さい。
申込書受領後、請求書が必要な場合は受講料の請求書をお送り致します。
確認メールに記載されている指定口座に開講日までに受講料を納入してください。納入を確認次第、申込み完了となります。
法人申込みの方で予算請求期日等の関係で開講日までに納入できない場合は、[お問い合わせフォーム]にて気軽にご相談ください。 - 運営規定
- 定員(25名)になり次第、受け付けを終了させていただきます。
一定の人数(通常は5人)に達しない場合は、開講日の1週間前までに未開講の旨をご連絡しますので、ご了承ください。