新しいデリバティブマーケットとその考え方

2013年10月22日(火)~ 全6回

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セミナー概要
  • OISディスカウント, マルチカーブ, CCP, SCSA, ISA方式, CDSの標準化,フォワードプレミアム, 担保通貨, CVA, DVA, FVAというキーワードで表されるリーマンショック以降の新しいデリバティブマーケットについて、難解な数式は使わず図表や直観で理解できるように講義します。
  • CCPでの決済の仕組み、インターバンクでの担保慣行、及びOIS(オーバーナイトインデックス・スワップ)について説明して、なぜOISから作られるカーブがキャッシュフローを割り引くディスカウントカーブになるかを説明します。
  • リスキーな金利で期間の異なるLIBORごとの教科書とは異なるフォワードレートの計算方法、依然としてと取引量が多いLIBORベースのスワップについて再考察をして、マルチカーブの本質に迫ります。
  • 担保通貨のプライシングに与える影響とSCSAのISA(Implied Swap Adjustment)方式を説明します。これは一見異なる話題のように見えますが、実はコインの裏表です。
  • 2国の金利や為替レートが絡むクロスカレンシー取引について説明します。特に、SCSAでのクロスカレンシー取引の取り扱いとフォワード為替レートの教科書とは異なる計算の仕方を説明します。
  • オプションマーケットのクオート方式の変化とその背景について触れます。
  • 無担保取引で考慮されるCVAについての考え方、プライシング、リスク管理、について講義します。
  • DVAの論争とそのヘッジ(倒産利得の利益確定)について考察します
  • 最近話題となっているFVAの論争とその妥当性について講義します。CVA、DVAとFVAの関係について講義します。
セミナー対象者
  • 金融機関でマーケット部署やリスク管理部署の方
  • 金融機関でデリバティブ、ALM、リスク管理等の関係部署の方
  • 監査法人でデリバティブ業務等の監査に携わる方、金融商品の評価業務に携わる方
  • デリバティブ、金融リスク関係のシステム構築に携わる方
開催スケジュール
日程
  • 第1回:10月22日(火)
  • 第2回:10月29日(火)
  • 第3回:11月5日(火)
  • 第4回:11月12日(火)
  • 第5回:11月19日(火)
  • 第6回:11月26日(火)
時間
  • 18:00 - 21:00
会場
JAビル カンファレンス 401B
[アクセス]
定員
25名
備考
原則毎週火曜日となります。
講師
高田勝己 (経歴詳細)
株式会社 Diva Analytics 代表取締役
受講価格
  • 通し受講料:220,000円(税込)
  • 回別受講料:1回につき40,000円(税込)

フルタイムの学生の方は、5割引きで受講できます。ただし、申込み優先順位は後回しになります。

講義内容
第1回 OISディスカウント
  • ・なぜOIS(オーバーナイトインデックス・スワップ)からのカーブがディスカウントカーブとなるのか
  • ・インターバンクでの担保の慣行
  • ・なぜ、OISにおける将来まだ決まっていない日々のオーバーナイト金利の複利運用の現在価値がわかるのか?
  • ・短期OISフォワードレートと中長期OISフォワードレート
  • ・Goldman Sacksは2005年からOISカーブを引いていたといわれるが、その戦略はどういうものだったのか?
第2回 LIBORスワップとCDS
  • ・LIBORスワップとOIS
  • ・OISレートはスワップレートでLIBORはマネーマーケットのレートなのに、なぜ短期OISレートとLIBORはパラレルな概念となるのか?
  • ・マルチカーブとは?
  • ・マルチカーブの構築は厳密には静的には行えない。なぜか?
  • ・CDS(クレジットディフォルト・スワップ)の標準化とCDSのクオート方法
第3回 担保通貨とCSAの標準化
  • ・担保通貨のプライシングにおける重要性
  • ・円スワップがドル担保の場合、円担保とくらべでどちらが得をするのか?なぜか?
  • ・CCPへのバックロードで実際にあった本当に怖い話
  • ・なぜ、担保通貨を選べるとメリットがあるのか?
  • ・実際のプライシングでは担保通貨を選べる場合のメリットはどのように計算されるのか?
  • ・なぜ、いま円が最割安担保通貨なのか?
  • ・SCSA(スタンダードCSA)に移行する理由
  • ・SCSAのISA方式が採用され始めたが、ISA方式はどうやって計算されるのか?またその理論的根拠は?
  • ・外貨担保の考え方とISA方式は実はコインの裏表である。
第4回 クロスカレンシーとオプション市場
  • ・いまやマルチカーブとなっているなか、為替のフォワードレートの計算で2国金利にはなにを使えばよいか?
  • ・ドル元本が一定な通貨スワップとドル元本がリセットする通貨スワップのプライシングの違い
  • ・インターバンク市場ではなぜドル元本が利息期間ごとに為替レートでリセットされるのか?
  • ・クロスカレンシーOISスワップ登場の真の理由
  • ・本当に為替のフォワードレートは担保通貨の影響はうけないか?
  • ・スワップションのクオートにおけるスタンダード・フォワード・プレミアムとは?
  • ・なぜ、オプション市場ではフォワード・プレミアムに移行したのか?
  • ・スワプション市場でフォワードプレミアムでは担保通貨はクオートされないが、スポットプレミアムの場合、担保通貨も同時のクオートされるのはどうしてか?
第5回 CVA(カウンターパーティの信用力調整)
  • ・カウンターパーティーリスクの非対称性
  • ・CVAデスクとデリバティブデスク
  • ・バーゼルⅢでの取り扱い
  • ・CVAの簡単な計算式
  • ・DVAの論争:なぜ自分が倒産したときの利得の現在価値を収益とみなぜるのか?
  • ・CVAはクレジットリスクとマーケットリスクのハイブリッド商品である。
  • ・CVAデスクでのDVA込みの双務的CVA管理のメリットとその虚構性
  • ・CVAのヘッジはCDS等のクレジット商品だけでなく、スワップ等のマーケット商品でも行える。
  • ・CVAのネガティブなクロスガンマ
第6回 FVA(ファンディングコストとその利得分の調整)
  • ・担保管理とFVA
  • ・ファンディングポジションとMtMの関係
  • ・FVAをめぐる論争
  • ・FVAの簡単な計算式
  • ・FVAはFCA(ファンディング・コスト調整)とFBA(ファンディング利得調整)からなる。
  • ・FCAとCVAの関係
  • ・DVAとFVAの2面性
  • ・ファンディングデスクの役割
  • ・DVAからFBAへ

(注)講義内容は見直し等により変更になる場合があります。
申込み方法
[申込みフォーム]に必要事項を入力し、送信してください。 送信されますと、弊社より確認メールが届きます。
FAXによるお申し込みをご希望の場合は[PDFの申込みフォーム]に必要事項をご記入の上、03-5544-8852 までご送信下さい。
申込書受領後、請求書が必要な場合は受講料の請求書をお送り致します。
確認メールに記載されている指定口座に開講日までに受講料を納入してください。納入を確認次第、申込み完了となります。
法人申込みの方で予算請求期日等の関係で開講日までに納入できない場合は、[お問い合わせフォーム]にて気軽にご相談ください。
運営規定
定員(25名)になり次第、受け付けを終了させていただきます。
一定の人数(通常は5人)に達しない場合は、開講日の1週間前までに未開講の旨をご連絡しますので、ご了承ください。
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