新しいデリバティブマーケット
2016年10月17日(月)
- セミナー概要
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- リーマンショック以降、ここ数年でデリバティブマーケットは大きくかわりました。まず、デリバティブのプライシングや評価で有担保取引と無担保取引が区別されるようになりました。インターバンクにおける金利スワップやCDSインデックスの清算はCCP(中央清算機構)で行われるようになり、プライシングおよびリスク管理に用いるイールドカーブはLIBORシングルカーブからOISディスカウントによるマルチカーブに移行しました。マーケットでは取引からのキャッシュフローだけでなく、担保のキャッシュフローも含めたパッケージとしてプライシングされるようになり、特に担保通貨の違いを織り込むようになりました。JSCCとLCHでの円スワップでもベーシスが存在するようになりました。個別CDSも標準化され、オプションマーケットではスポットプレミアムからフォワードプレミアムに移行しました。
- 無担保デリバティブの評価では、カウンターパーティーリスクとファンディングリスクから、CVAとFVAを調整してプライシングされるようになり、欧米ではCVAやFVAの変化額が会計上のPLにヒットします。
- 規制もデリバティブのプライシングに影響するようになってきています。マージン規制ではCCPで清算されるスワップだけでなく、中央清算されないインターバンク取引でも当初証拠金が課されます。当初証拠金のファンディングコストが有担保取引、無担保取引にかかわらず、プライシングされるようになっています。また、各種の規制資本コストが、KVAとしてプライシングに織り込まれつつあります。
- 今回のセミナーでは、これらの様々な変化の背景とそのポイントを中立的な立場からわかりやすく説明します。図表や直観で理解できることに重点をおき、難しい数式は一切使いません。セミナー対象者もクオンツや実際に理論を実装するテクニカルな人に限定することなく、マーケット初心者、営業担当の方、管理職の方も想定しています。
- セミナー対象者
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- 金融機関でマーケット部署やリスク管理部署の方
- 金融機関でデリバティブ、ALM、リスク管理、内部監査等の関係部署の方
- デリバティブ業務等の外部監査に携わる方、金融商品の評価業務に携わる方
- デリバティブ、金融リスク関係のシステム構築に携わる方
- 開催スケジュール
- 日程
- 10月17日(月)
- 18:00 - 21:00
- 会場
- JAビル カンファレンス 301B
[アクセス] - 定員
- 25名
- 講師
- 高田勝己 (経歴詳細)
株式会社 Diva Analytics 代表取締役 - 受講価格
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- 受講料:40,000円(税抜)
フルタイムの学生の方は、5割引きで受講できます。
- 講義内容
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第1部 イントロダクション
- ・各種スワップ取引
- ・無担保取引と有担保取引
- ・インターバンクでの担保の慣行
- ・変動証拠金
- ・OISディスカウント
- ・マルチカーブ
- ・CCP(中央清算機関)
- ・CCPでの担保モデル
- ・中央清算されない取引の担保モデル
- ・クロスカレンシー取引
- ・オプション取引
- ・担保通貨の選択権、担保金利のゼロフロア
- ・当初証拠金
- ・証拠金(マージン)規制
- ・LCHとJSCCの円スワップレートのベーシス
- ・CVA (Credit Value Adjustment)
- ・FVA (Credit Value Adjustment)
- ・経済価値
- ・会計価値
- ・規制資本(マーケットリスク、CVA)
- ・規制資本(カウンターパーティの倒産)
- ・レバレッジ比率規制
- ・KVA (Capital Value Adjustment)
- ・XVAの最適化
(注)講義内容は見直し等により変更になる場合があります。 - 申込み方法
- [申込みフォーム]に必要事項を入力し、送信してください。
送信されますと、弊社より確認メールが届きます。
FAXによるお申し込みをご希望の場合は[PDFの申込みフォーム]に必要事項をご記入の上、03-5544-8852 までご送信下さい。
申込書受領後、請求書が必要な場合は受講料の請求書をお送り致します。
確認メールに記載されている指定口座に開講日までに受講料を納入してください。納入を確認次第、申込み完了となります。
法人申込みの方で予算請求期日等の関係で開講日までに納入できない場合は、[お問い合わせフォーム]にて気軽にご相談ください。 - 運営規定
- 定員(25名)になり次第、受け付けを終了させていただきます。
一定の人数(通常は5人)に達しない場合は、開講日の1週間前までに未開講の旨をご連絡しますので、ご了承ください。