SA-CCRによるエクスポージャー計算
2015年8月5日(水)と8月19日(水) 全2回
- セミナー概要
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- 2017年から、カウンターパーティーリスク規制に係る倒産時エキスポージャー (EAD) を計算する際に、IMM(内部モデル手法)を取らない場合の選択肢であったカレントエクスポージャー方式(CEM)と標準方式(SM)が廃止となり、標準的手法(SA-CCR)を採用しなくてはならなくなる。
- SA-CCRによるEADは、カウンターパーティリスク資本の他、CVA資本の標準的手法、レバレッジ規制、中央清算機関 (CCP) のエキスポージャー計算でも使われる。
- 今回のセミナーでは、SA-CCR によるデリバティブに係るEADの計算方法も詳しく解説する。SA-CCRは、IMMを模倣したリスクに感応的な方式だが、シュミレーションは不要で公式にあてはめれば簡単に実装できる。しかし、SA-CCRによるEAD計算公式は複雑であり、公式の理論的な背景や計算根拠を理解していないと他の例外的な取引への応用ができないだけでなく、IMMへの移行メリットを分析することが不可能となる。
- (第1回) SA-CCRによるデリバティブのEADの計算方法を具体的に示し、内部モデル手法(IMM)と比較する。
- (第2回) SA-CCRによるデリバティブのEAD計算の公式を理論的に導出する。変動証拠金ある取引とない取引の再構築コストの計算方法、アドオンの相殺と分散化を考慮した資産ごとの足しあげの方法、アドオンからPFEを計算するうえでの掛目、変動証拠金ある取引とない取引の満期ファクター等を理論的に算出する。規制ファクター、CDOデルタ及び金利満期バケットの相関係数のデーターからのカリブレーションも説明する。
- セミナー対象者
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- 金融機関でマーケット部署のトレーダー、クオンツ
- 金融機関のデリバティブ、ALM、リスク管理等の関係部署の方
- 監査法人でデリバティブ業務等の監査に携わる方、リスク管理に携わる方
- 金融リスク関係のシステム構築に携わる方
- 金融機関の規制担当、及びレギュレーターの方
- 開催スケジュール
- 日程
- 第1回:8月5日(水)
- 第2回:8月19日(水)
- 18:00 - 21:00
- 会場
- JAビル カンファレンス 401B
[アクセス] - 定員
- 25名
- 講師
- 高田勝己 (経歴詳細)
株式会社 Diva Analytics 代表取締役 - 受講価格
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- 通し受講料:80,000円(税込)
- 回別受講料:1回につき40,000円(税込)
フルタイムの学生の方は、5割引きで受講できます。ただし、申込み優先順位は後回しになります。
- 講義内容
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第1回 SA-CCRを用いたEAD計算
- ・EAD(倒産時のエキスポージャー)
- ・内部モデル手法 (IMM)
- ・再構築コスト
- ・PFE、アドオン、掛目
- ・トレードごとのアドオン
- ・アセットごとのアドオンの足しあげ
- ・1 ファクターモデル
- ・ヘッジングセットと1ファクター・サブセット
- ・SA-CCRによるEAD計算の数値例
- ・アドオンの相殺と分散化を考慮した足しあげ
- ・金利・クレジットの規制デュレーション
- ・無担保取引と有担保取引の満期ファクター
- ・アドオンからPFEの掛目
- ・CDOのデルタ
- ・規制ファクターのカリブレーション
(注)講義内容は見直し等により変更になる場合があります。 - 申込み方法
- [申込みフォーム]に必要事項を入力し、送信してください。
送信されますと、弊社より確認メールが届きます。
FAXによるお申し込みをご希望の場合は[PDFの申込みフォーム]に必要事項をご記入の上、03-5544-8852 までご送信下さい。
申込書受領後、請求書が必要な場合は受講料の請求書をお送り致します。
確認メールに記載されている指定口座に開講日までに受講料を納入してください。納入を確認次第、申込み完了となります。
法人申込みの方で予算請求期日等の関係で開講日までに納入できない場合は、[お問い合わせフォーム]にて気軽にご相談ください。 - 運営規定
- 定員(25名)になり次第、受け付けを終了させていただきます。
一定の人数(通常は5人)に達しない場合は、開講日の1週間前までに未開講の旨をご連絡しますので、ご了承ください。