担保通貨を考慮したイールドカーブの構築とスワップションの評価
2013年3月15日(金)
- セミナー概要
-
100年の一度といわれた金融危機を経て、デリバティブ・マーケットは大きく変貌を遂げました。特に、OISディスカウントやCVA、FVAによるデリバティブのプライシングは、当然、スワップのオプションであるスワップションのコンベンションやプライシング手法にも影響を与えます。
本セミナーでは円マーケットに焦点をあてて、- 担保通貨別の円イールドカーブの作成について説明して、担保通貨ごとの円フォワード・スワップレートの計算の仕方を説明します。
- CSAによるトレード、Standard CSAによるトレード、及びロンドン・クリアリングハウス(LCH)や日本証券クリアリング機構(JSCC)の中央決済機関で決済されるトレードのプライシング方法の違いを整理します。
- 現在の円スワップション市場では、オプション・プレミアムの支払いタイミングと権利行使された場合のスワップの決済方法の組み合せにより複数のコンベンションが混在しています。プレミアムの支払いタイミングはスポットとオプション満期のフォワードがあります。権利行使された場合のスワップの決済方法は、CSAまたはLCH/JSCCでの現物決済か、IRRによるキャッシュ決済があります。また、スポットプレミアムの場合は担保通貨もクオートするのが普通になってきました。これらのクオート・コンベンションの背景と計算方法について、詳しく解説します。
- 上記のコンベンションすべてに対応するスワップションの評価・リスク管理モデルについて解説します。
- セミナー対象者
-
- 金融機関で金融理論研究に関わる方、クオンツ、トレーダー
- 金融機関のデリバティブ、ALM、リスク管理等の関係部署の方
- 監査法人でデリバティブ業務等の監査に携わる方、金融商品の評価業務に携わる方
- デリバティブ、金融リスク関係のシステム構築に携わる方
- 開催スケジュール
- 日程
- 3月15日(金)
- 18:00 - 21:00
- 会場
- トラストシティ カンファランス・丸の内 Room B
[アクセス] - 定員
- 25名
- 講師
- 高田勝己 (経歴詳細)
株式会社 Diva Analytics 代表取締役 - 受講価格
-
- 受講料:35,000円(税込)
フルタイムの学生の方は、5割引きで受講できます。ただし、申込み優先順位は後回しになります。
- 講義内容
-
① イールドカーブ
- ・通貨ベーシスLIBORスワップとオーバーナイト・インデックス・スワップの役割
- ・ONレートとON為替スワップレート間の関係
- ・担保通貨を考慮した派生証券のプライシング
- ・円担保・ドル担保の円イールドカーブの同時構築
- ・ネッティング方法の違い
- ・個別CSAとStandard CSA
- ・プライシングの違い
- ・円スワプションのクオート・コンベンション
- ・円スワプションマーケットの特殊性
- ・CSA現物決済で円担保
- ・CSA現物決済でドル担保の場合
- ・LCH(JSCC)現物決済で円担保の場合
- ・LCH(JSCC)現物決済でドル担保の場合
- ・IRRによる現物決済のマーケット標準モデルとその妥当性
- ・無裁定モデルによるIRR現物決済のプライシング
- ・スポットプレミアムと担保通貨
- ・フォワード・プレミアムでのクオートの有用性
- ・今後の方向性
(注)講義内容は見直し等により変更になる場合があります。 - 申込み方法
- [申込みフォーム]に必要事項を入力し、送信してください。
送信されますと、弊社より確認メールが届きます。
FAXによるお申し込みをご希望の場合は[PDFの申込みフォーム]に必要事項をご記入の上、03-5544-8852 までご送信下さい。
申込書受領後、請求書が必要な場合は受講料の請求書をお送り致します。
確認メールに記載されている指定口座に開講日までに受講料を納入してください。納入を確認次第、申込み完了となります。 - 運営規定
- 定員(25名)になり次第、受け付けを終了させていただきます。
一定の人数(通常は5人)に達しない場合は、開講日の1週間前までに未開講の旨をご連絡しますので、ご了承ください。