Standard CSAによるデリバティブのプライシング
2013年4月15日(月)
- セミナー概要
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金融危機を経て、デリバティブのプライシング方法は大きく変わりました。特に、マーケット参加者は双務的なCSAの担保条項までをプライシングに織り込み、これが、CVAやFVAのプライシングにもつながっていきます。また、金利スワップ取引のCCPによる清算が一般化しました。 本セミナーではCSAと中央清算機関(CCP)におけるプライシング手法を整理します。
- 従来の標準化されていない双務的CSAの担保条項を考慮したプライシングを詳しくみていきます。具体的には、担保種類や担保通貨のプライシングに与える影響、Cheapest-to-deliverのプライシングの考え方、担保が不完全な場合のCVAやFVAによるプライシング手法を整理します。
- LCH.Clearnetや日本証券クリアリング機構(JSCC)などの中央清算機関(CCP)で決済される場合のスワップのプライシング、OISディスカウント、OISの流動性がない通貨のスワップのプライシングについて解説します。スワップションのように、権利行使されて初めてCCPで清算される場合のプライシングについても概観します。
- Standard CSAが必要となった背景、Standard CSAによるデリバティブのプライシングを、従来のCSAでのプライシングとCCPで決済される場合のプライシングと比較して詳しく解説します。特に、従来のCSAにおけるトレード通貨と異なる外貨担保のプライシングのメカニズムと正反対の考え方であるImplied Swap Adjustment (ISA)について詳しくみていきます。この中でISDAフィクシングであるスポット為替レート、ONレートおよび、トモネ(tom-next)のFXスワップレートの関係について明らかにします。最後に、SCSAの問題点を整理して、今後の展開を予想します。
- セミナー対象者
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- 金融機関におけるクオンツ、トレーダー、ストラクチャラー、マーケター
- 金融機関のALM、リスク管理等の関係部署の方
- 監査法人でデリバティブ業務等の監査に携わる方、金融商品の評価業務に携わる方
- デリバティブ、金融リスク関係のシステム構築に携わる方
- 開催スケジュール
- 日程
- 4月15日(月)
- 18:00 - 21:00
- 会場
- JAビル カンファレンス 401B
[アクセス] - 定員
- 25名
- 講師
- 高田勝己 (経歴詳細)
株式会社 Diva Analytics 代表取締役 - 受講価格
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- 受講料:40,000円(税込)
フルタイムの学生の方は、5割引きで受講できます。ただし、申込み優先順位は後回しになります。
- 講義内容
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① 双務的CSAによるデリバティブのプライシング
- ・トレード通貨と同じ担保の場合
- ・トレード通貨と異なる担保通貨の場合
- ・Cheapest-to-deliverを考慮したプライシング
- ・債券先物のCheapest-to-deliverとの類似性
- ・CVAとFVA
- ・CCPの対象取引
- ・LCH.ClearnetとJSCC
- ・通貨バケット(Silos)
- ・OISが取引される通貨の場合
- ・OISが取引されない通貨の場合
- ・Standard CSAの導入の経緯
- ・通貨バケット(silos)
- ・クロスカレンシー取引
- ・オプション取引
- ・マイナー通貨の取引
- ・Implied Swap Adjustment (ISA) 方式
- ・Spot FX rate, tom-next FX swap, ON rates
- ・IM(当初証拠金)規制
- ・今後の方向性
(注)講義内容は見直し等により変更になる場合があります。 - 申込み方法
- [申込みフォーム]に必要事項を入力し、送信してください。
送信されますと、弊社より確認メールが届きます。
FAXによるお申し込みをご希望の場合は[PDFの申込みフォーム]に必要事項をご記入の上、03-5544-8852 までご送信下さい。
申込書受領後、請求書が必要な場合は受講料の請求書をお送り致します。
確認メールに記載されている指定口座に開講日までに受講料を納入してください。納入を確認次第、申込み完了となります。
法人申込みの方で予算請求期日等の関係で開講日までに納入できない場合は、[お問い合わせフォーム]にてご相談ください。 - 運営規定
- 定員(25名)になり次第、受け付けを終了させていただきます。
一定の人数(通常は5人)に達しない場合は、開講日の1週間前までに未開講の旨をご連絡しますので、ご了承ください。